生活困窮者の就労支援において、「携帯電話がない」ことは、仕事の選択肢を狭め、就職活動への意欲さえも失わせてしまう大きな壁となります。
埼玉県で生活保護受給者や生活困窮者への就労支援を行うKさんも、携帯電話を持たない相談者が多いことで、支援が難航することに悩んでいました。
この記事では、Kさんがその大きな壁を「誰でもスマホ」というツールを活用してどう乗り越え、相談者の就職活動を後押ししているのか、支援に非常に役立っているという現場のリアルな声を詳しくお伝えします。


携帯ブラックで諦めかけた就職――“スマホ”が再出発のきっかけに
相談者プロフィール

誰でもスマホ
田中
 
まず、Kさんが支援された方で、誰でもスマホが支援に役立ったケースの方ってどんな方だったんでしょうか?
 

就労支援員
Kさん
 
一番記憶に残っているのは、ギャンブルが好きで借金があり、生活保護を受給しながら債務整理をしていて、自己破産の申し立てが決まった方でした。
携帯も持ってはいましたが、携帯料金も滞納していた為回線が止まってしまっていて、まったく使えない状態でした。
 

誰でもスマホ
田中
 
破産ということは、他社では契約できない携帯ブラックのような状態だったのでしょうか?
 

就労支援員
Kさん
 
そうですね、ご本人も大手携帯会社で滞納してしまっているから、どこでも契約できないだろうと諦めてしまってました。
一度試しに格安スマホのお店を勧めましたが、行くのが面倒くさい、どうせ無駄だからと実際に店舗へ足を運ぶことはありませんでした。
 
 
紹介背景・課題(携帯がないことの壁)

誰でもスマホ
田中
 
誰でもスマホを契約前、相談者さんはどのような状況でしたか?
 

就労支援員
Kさん
 
無料定額宿泊所に住みながら、ときどき倉庫内作業のアルバイトをしていましたが、就職には結びつかず我慢の日々が続いていましたね。
就職活動も、携帯がないためここはダメ、あそこもダメと選択肢がない状況でしたから、ご本人のモチベーションはかなり落ちていたように感じます。
 

誰でもスマホ
田中
 
やはり携帯がないと就職は難しいのでしょうか?
 

就労支援員
Kさん
 
そうですね。仮に携帯を持っていない状態で就職できたとしても、会社側から「この日までに携帯を持ってください」と指示があるほどです。
近年、給与明細もスマホで確認だったり、清掃の仕事でも清掃後の写真をメールで送らないといけなかったりと、スマホは就職や仕事の必須アイテムになっていると思います。
 

「誰でもスマホ」導入の実際――紹介から利用開始までの流れ
紹介方法・紹介内容(どのように繋いだか)

誰でもスマホ
田中
 
その後どのような経緯で「誰でもスマホ」を紹介してくださったのですか?
 

就労支援員
Kさん
 
やはり就職するのにはスマホがないとということで、ブラックや自己破産していても契約できる携帯事業者を探しました。そこで以前、一般社団法人リスタートの方が誰でもスマホの紹介にきてくれていたこともあり、誰でもスマホを紹介することにしました。
 

就労支援員
Kさん
 
ホームページで資料のダウンロードもできたんですが、製本されている資料が何部か欲しかったので、まずは電話で問い合わせて資料を送ってもらいました。
 

誰でもスマホ
田中
 
資料の到着スピードや、内容を見て契約のための初期費用などいかがでしたか?
 

就労支援員
Kさん
 
とても早かったですよ。依頼をした翌日には申込み資料が一式到着しました。
資料を見て初めて知ったのですが、誰でもスマホは支援機関からの情報提供、紹介だと端末価格が半額以下で購入できるということで、初期費用が1,600円程度だったため大変驚きました。
中古とはいえ「国内メーカーのスマホがこんな値段で買えるんだ」と本人も喜んでいました。
 
 

 

実際にご契約いただいた端末(arrows we 1,650円)
申込みの難易度や到着スケジュール

誰でもスマホ
田中
 
その後お申し込みはどうされたのですか?ご本人様は行動するのをためらっていたようですが、、、
 

就労支援員
Kさん
 
FAXで申込書と本人確認書類を送って、私の社用携帯を使って本人確認の電話してもらって契約しました。
月に2回、就職活動のために役所に来ていただくんですが、そのタイミングで申込みしたのでご本人的にも負担は少なかったみたいです。就職活動に来たついでにといった感じで。
 

就労支援員
Kさん
 
それと、申込自体FAXを送ってから1時間かからないくらいで終わったので、ついでに初期費用の支払いも一緒に行きました。
申込みの流れや初期費用の支払いはホームページで確認しながら進めたので、伴走は全然問題なかったです。
 

誰でもスマホ
田中
 
お支払いまで伴走してくださったんですね!
初期費用のお支払いから商品の利用開始まではいかがでしたか?
 

就労支援員
Kさん
 
もう翌日の午後には本人に届いたみたいで、夕方ごろ携帯届いたよ!と連絡がありました。
全体的にかなりスピード感のあるサービスだなぁという印象を受けました。
 

「通信環境の確保が促した自立支援の前進」
契約後の効果・変化(成果の実感)

誰でもスマホ
田中
 
スマホ契約後(商品到着後)の変化は何かありましたか?
 

就労支援員
Kさん
 
一番は積極性ですね、これまでは面接の申込みができなかったところにも申込みができるようになり、選択肢が増えたことで本人のモチベーションもかなり上がっていたように感じます。
 

就労支援員
Kさん
 
それから、無料定額宿泊所で余暇の過ごし方がなかったみたいで、スマホが手に入ってからは動画を見たり、求人を見れるようになったととても喜んでいましたね。
 

就労支援員
Kさん
 
そんなこんなで前向きに就職活動に取り組んでくれるようになり、最終的にはアルバイトで入った会社から社員にならないかと声をかけていただいて、無事就職されました。
 

誰でもスマホ
田中
 
会社側から声がかかったんですね!ほかに何か誰でもスマホを紹介した効果やよかった点はありますか?
 

就労支援員
Kさん
 
連絡を取りやすくなった点は本当に良かったと思います。
これまでケースワーカーさんに、家庭訪問に行く際に連絡するよう伝えてもらったり、面接前に張り切っていくようにと伝言をお願いしていた手間がなくなったので、支援が円滑に進みました。
 

就労支援員
Kさん
 
それと、就職後も3か月間の定着支援をしている中で、ショートメッセージでこまめに連絡が取れて、本人の今を知ることができたのも私としては非常に良かった点です。
 

支援の課題解決に

誰でもスマホ
田中
 
誰でもスマホを支援者さんにおすすめするとしたら、どんな支援の、どんな課題を持っている支援者さんにフィットすると思いますか?
 

就労支援員
Kさん
 
やはり就労支援にはフィットというか、マストになるのかなと思います。
仮に自分が支援を受けている立場だとしても、ブラックになってしまっていて携帯がなかったら自分では仕事探せないですよね。
 

就労支援員
Kさん
 
そういった観点では、誰でもスマホは唯一無二というか、これがないと仕事の選択肢も広がらないですからね。
就労の支援をしていく中で、携帯がないことで選択肢を持たせられないといった課題をお持ちの方にはぜひおすすめしたいです。
私自身も、今後も支援に活用していきたいと思っています。
 
 
就労支援と携帯電話の密接な関係
まとめ

誰でもスマホ
田中
 
 
今回のKさんの事例から、現代の就労支援において携帯電話が「仕事に就くためのマストアイテム」であることを強く認識しました。
 

誰でもスマホ
田中
 
 
支援対象者は、破産歴による「携帯契約不可」という最大の課題を抱えていましたが、「誰でもスマホ」を活用することでこれを解消。結果として、携帯所持が必須だった寮付きの仕事に就職し、最終的に自立することができた、という全国の様々な就労支援の現場でも再現可能なとても良い事例だと感じました。
 

誰でもスマホ
田中
 
 
信用情報に問題のある方々にとって、「誰でもスマホ」は仕事を探す選択肢を広げる唯一無二のツールです。携帯の確保こそが、自立に向けた第一歩であると確信しました。今後も様々な支援にご活用いただきたいです。
 
    
  
  
      この記事の監修者
    
          
          
            
              田中和志(たなか かずし)
            
            
              
                株式会社アーラリンク 自治体連携推進部 課長。入社後、誰でもスマホのコールセンターで顧客対応を担当し、現場の課題や利用者ニーズを深く理解。その後、経営企画部で行政連携施策の企画・推進を経験し、現在は自治体連携推進部で全国の行政・支援機関との協働を推進しています。誰でもスマホを通じて「支援がより届く社会」を目指し、サービスと支援機関をつなぐ役割を担っています。